アクセラスポーツ 15SはスカイアクティブテクノロジーのガソリンエンジンであるSKYACTIV-Gを搭載しているので、カタログデータは極めて良好です。
ただ、気になるのは実燃費です。
ここでは、アクセラスポーツ 15Sのカタログ燃費と実燃費の比較をしてみましょう。
SKYACTIV-Gのテクノロジー
ガソリンエンジンは効率が非常に悪いのですが、その大きな原因が圧縮比を上げられないことにあります。
圧縮比を上げれば燃費は大きく改善するのですが、ガソリン自体に燃焼しやすい性質があるために、あまり混合気を圧縮すると、点火プラグからの燃焼が届く前にガソリンが高温・高圧になって燃焼してしまうのです。
SKYACTIV-Gエンジンの場合、排気システムやピストンの改良で、通常は10~12程度の圧縮比を14程度にまで高め、燃費・トルクの15%向上を謳っています。
《2代目アクセラスポーツ 15Sとの比較》
アクセラスポーツ 15SのP5-VPSエンジンの場合、圧縮比は13となっています。
それでも通常エンジンと比べれば相当に高い数字です。
スペックを2代目アクセラスポーツ 15Sと比べれば、
最高出力が109psから111psに、
最大トルクが14.3kgmから14.7kgmに改善し、
JC08モード燃費もリッター15.6キロから20.4キロに改善しています。
どちらかというとトルクより燃費に振った設計のようですね。
《他車との比較》
リッター20.4キロという燃費、1.5リッター車としてはいい燃費なのですが、例えばカローラフィールダーの場合は、重量が0.1トン軽いとはいえ、リッター23キロの低燃費を実現しています。
ただ、CVTの場合、JC08モード燃費が良く出る傾向にあります。
マニュアルトランスミッションで比較すれば、
- カローラフィールダーがリッター17.6キロ
- アクセラスポーツ 15Sが19.2キロ
ですから、スカイアクティブテクノロジーの効果は出ていると言っていいでしょう。
アクセラスポーツ 15Sの実燃費
そこで肝心のアクセラスポーツ 15Sの実燃費ですが、街乗りでリッター12キロ程度、郊外や高速でリッター17~18キロ程度のようで、総合するとリッター16~17キロ程度は走るようです。
カタログデータの8割前後の数値ですから、極めて良好な実燃費と言えるようです。
アクセラスポーツ 15Sの実燃費はリッター16~17キロ程度と、カタログデータからみても妥当なレベルにあるようです。
アクセラスポーツにはハイブリッドの設定もあって、これはJC08モード燃費がリッタ―30.8キロですから、走行距離によっては、こちらも検討対象になるのかもしれませんね。
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